大阪の研修生たちに現場のリアルを知ってもらうため「夢真トレーニングセンター桜川」を開設!

2024年4月、大阪に「夢真トレーニングセンター桜川(以下、夢トレ桜川)」が開設されました。これまで大阪ではオフィス内の研修室で実技研修を行っていましたが、模擬現場に比べて臨場感が足りず、学べることも限られてしまうことが課題でした。
この課題を解決し、かつ配属前の研修生たちにより現場のリアルを知ってもらうために開設されたのが夢トレ桜川です。
夢トレ桜川のコンセプトは「実際の現場により近い模擬現場」
夢トレ桜川では「実際の現場により近い模擬現場」をコンセプトにしています。

施設は3階建てとなっており、1階には施工管理の実技が学べる実習スペースがあります。実習スペースでは模擬現場を用いて、建築や土木など、施工管理の各職種(※¹)に必要な以下の実習を行っています。
- • 建築実習
- • 土木(測量)実習
- • 電気、設備、内装実習
- • 全体での朝礼(KY 活動)実習
2~3階には座学とCADが学べる研修室のほか、カフェスペースも用意されています。
※¹…施工管理には「建築」「土木」「電気」「設備」など、さまざまな職種がある
研修生たちの声を取り入れてアップグレードした研修施設が夢トレ桜川
夢トレ桜川では、夢トレ潮見での講師の使用感や実際に研修を受けた研修生たちの要望を取り入れ、改善・アップグレードしています。アップグレードした箇所の具体例を紹介します。
研修生たちがより理解しやすいように、建設ブースにコンクリートを打設

夢トレ潮見の建築ブースには RC造(鉄筋コンクリート)の展示として鉄筋が設置してありますが、研修生から「鉄筋だけでは完成形が理解しにくい」という意見がありました。そこで夢トレ桜川では鉄筋にコンクリートを打設することで、完成形が理解しやすい形に改良しています(写真左下)。
壁作りの一連の流れを確認できるように、設備ブースに鉄製の骨組みから壁紙まで作成

内装用の壁は、以下の工程で作り上げていきます。
- 1. 鉄製の骨組み(写真右側)
- 2. 断熱材(※² 写真中央上部)
- 3. ボード貼り付け(写真中央下部)
- 4. 壁紙仕上げ(写真左側)
夢トレ潮見にも内装用の壁が展示されていますが、上記のうち骨組みとボードだけが設置されている状態です。「実際の工事の流れについて順を追って見てみたい」という研修生の声を受け、夢トレ桜川の設備ブースでは一連の流れが分かるよう、部位ごとに工程を分ける形で壁を展示しています。
※² 断熱材…熱を通しにくくして、外からの暑さ・寒さを家の中に伝わりにくくする材料
配線状況が確認できるように、分電盤やコンセントを見える化

鉄製の骨組みの内部では、実際に電気配線を確認できるように展示してあります。これは「電気の配線など普段の生活では見えない部分について実物を見て勉強したい」という要望を踏まえてアップグレードした部分です。これにより、分電盤(※³ 写真右側)からコンセントやスイッチまでの配線状況も確認できるようになりました。
※³ 分電盤…電気を各部屋や家電に安全に分配するための装置。電気が流れすぎたときに自動で電気を切ることで火事や事故を防ぐ
2024年8月には「夢真トレーニングセンター名古屋」も開設!

2024年8月には夢真トレーニングセンター名古屋も開設されました。開設の目的は夢トレ桜川同様、研修生により現場のリアルを知ってもらうことです。実際の現場により近い模擬現場というコンセプトも、夢トレ桜川同様となっています。